TOEIC®スコア400点取得のためのリスニング勉強法
この記事ではTOEIC®400点を取得するためにどのようなリスニングの学習をすれば良いのか解説していきます。
400点を目指すためのリーディング学習についてはこちらの記事をぜひ参照してください。
400点は英語初級レベルであり、 通常会話で最低限のコミュニケーションができるレベルといわれています。
一般的に履歴書に書けてアピールすることができるスコアは600点からといわれているため、スコアを就活や転職に活かしたい場合は600点を目指すべきですが、現時点で200〜300点台のスコアの方やあまりに英語に苦手意識がある方はいきなり600点を目指すとあまりに遠い目標に感じてモチベーションが保てないといったことがあるかもしれません。
まずは400点、500点、そして600点といったように少しずつ目標をクリアしていくようにしましょう。
まずは基礎単語や文法を復習しよう
TOEIC®でスコアアップをしていくためには難しい単語を覚えたりテクニックが重要と思われがちですが、まずは基礎がなければいずれどこかのタイミングでつまずいてしまう時が来ます。まずは基礎力を鍛え、しっかりと土台を作っていきましょう。
◆基礎単語を覚えよう
TOEIC®スコア400点取得のためのリーディング勉強法でも解説をしていますが、まずは中学で習う基礎単語に抜けがないかを確認し、あやふやな場合はまずはそちらをしっかりと復習していきましょう。
そして重要なのが、必ず英語の音声CDやMP3データが付いている本を選ぶことです。
単語を目で見て覚えるだけではなく、しっかりとネイティブスピーカーの音声を聞き、正しい発音で音読をしながら覚えるようにしましょう。
ちなみに、TOEIC®学習のために大学受験用の単語帳を使おうと思われる方もいるかもしれませんが、TOEIC®に出てくる単語と大学受験に必要な単語は毛色が違うため、できればご自身のレベルに合ったTOEIC®に特化した単語帳を使用することをおすすめします。
400点を目指す場合のおすすめ単語帳はこちらです。
「銀のフレーズ」
「世界一わかりやすいTOEIC®テストの英単語」
◆中学・高校英文法を復習しよう
長い期間TOEIC®の学習を続けているのになかなかスコアが上がらない方によくあることとして、ひたすらTOEIC®の問題を解いているだけという方がいます。
まずは中学、高校の英文法をしっかりと復習することが大切になります。
特に、なんとなく理解しているつもりでもbe動詞や一般動詞の違いや、疑問文の作り方など忘れてしまっていることもあるかもしれません。念のため、中一で習うレベルからしっかりと理解できているかを再確認しましょう。
お勧めの文法ドリルはこちらです。
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 」
「中1英語をひとつひとつわかりやすく。」
「中2英語をひとつひとつわかりやすく。」
「中3英語をひとつひとつわかりやすく。」
英語の正しい音を学習しよう
英語には日本語にない音がたくさんあります。例えばR, L, THなどの音は日本語にはない音です。
TOEIC®で英語の発音の練習をするというイメージはあまりないかもしれませんが、 英語の正しい音で自分が発音できるようになることで、 英語の発音が聞き取れるようになるという事が第二言語習得という学問の分野でも証明されています。 もちろん100%ネイティブスピーカーと 同じ発音ができるようになる事は難しいですが、 なるべく近い発音で発音できるように特徴を学ぶことは大切です。
同様に、keep up with (kip ʌp wɪð)→”キープ アップ ウィズ”と 読むのではなく、pとuの発音がくっついて”キーパッウィズ”と読むといったリエゾンと呼ばれる英語独特の音のつながりや、sit down(sɪt daʊn)→”シット ダウン”ではなくtの音が抜けて”シダン”と読むリダクションと呼ばれる発音されなくなる、音が弱くなる発音の仕方があります。このような発音方法があるということを知っている場合とそうでない場合では聞き取りに大きな差が出ます。
英語の発音を学ぶには、こちらの本がお勧めです。
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」
実際に発音を声に出して練習し、TOEICの英文でもそういった発音を意識して音読練習するようにしましょう。
Part 1、Part 2の学習から始めよう
まずTOEICを受験したことがない方は出題形式を知ることが大切です。
TOEICは2時間のテストで、リスニング45分、リーディング75分に分かれています。
その中でも、リスニングは4パートに分かれています。
Part1 | 写真描写問題 6問1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。 |
Part2 | 応答問題 25問1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。 |
Part3 | 会話問題 39問2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。 |
Part4 | 説明文問題 30問アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。 |
この中で、Part 1とPart 2は短い英語を聞いて答える問題、Part 3とPart 4は長文を聞いて答える問題となるため、まずはPart 1とPart 2をしっかりと理解できるように練習をしましょう。
Part 3、Part 4といった長文問題も、短い英語がたくさん集まったものが長文となるので、まずは短い英語を確実に理解することが長文問題を理解する上で大切となります。
Part 1、Part2の学習方法
Part1は1枚の写真について4つの短い説明文が読み上げられるので、 写真を最も的確に描写しているものを選びます。
<Part 1例題>
(A) The man is cleaning an instrument.
(B) The man is looking through a
telescope.
(C) The man is using a microscope.(正解)
(D) The man is wearing protective
goggles.
(A) 男性は器具を掃除している。
(B) 男性は望遠鏡をのぞき込んでいる。
(C) 男性は顕微鏡を使っている。 (正解)
(D) 男性は防護メガネを装着している。
1.まずは問題集でPart 1の問題を解きます。
2.その後正解を確認し、間違えた箇所や正解しても聞き取れなかった部分があればしっかりと英文の意味を確認し、解説を読みます。
3.その後写真を見ながら音声をまた聞いてみましょう。
4.その後のお勧めの学習法が「ディクテーション」です。
◆ディクテーションとは?
ディクテーションとは、英文を聞いてノートに書き取るトレーニングのことです。
問題を解いて正解と英文の意味を理解した後は、本を閉じてもう一度音源を聴き、聞いた英語をノートに書きとっていきます。
このトレーニングをすることで、英語の細かい部分まで聞き取る姿勢が身に付き、よりしっかりと英語を理解できるようになります。
その際、英文の速度を調節できるようであればまずは遅い速度から始めてみましょう。
その後、もう一度音源を聴き、英文を見ながらご自身でも音読しましょう。
Part2の学習も同様の手順で進めます。
Part2は1つの質問または文章とそれに対する3つの答えが 読み上げられますが、 問題を解いて答えと解説を確認した後は英文の質問と3つの答えを全てノートに書きとっていきます。
<Part 2例題>
質問:When is Mr. Reed arriving at the airport?
答え:
(A) At Gate 12.
(B) He ‘s flying from Atlanta.
(C) I have no idea.(正解)
リードさんはいつ空港に到着しますか。
(A) ゲート 12 に。
(B) 彼はアトランタから飛行機で来ます。
(C) 見当もつきません。(正解)
現時点で200〜300点ということはとても伸びしろがあるということですので、ここでしっかりとした基礎力を鍛えることで今後効率よくスキルアップをしていくことができます。
ぜひ少しずつ継続して頑張っていきましょう!