<TOEIC®リーディング対策>part5のスコアアップで600点を取ろう!②

Part5対策1.【文法問題全般編】

文法問題攻略のコツ1.

TOEIC®の問題特有のクセや雰囲気に慣れる!

TOEIC®公開テストは1年間に10回実施されますが、一度使われた問題が再度別の公開テストで使われます。再度使われる問題のことをリサイクル問題といいますが、TOEIC®の問題を作成しているETS(Educational Testing Service)は、テストの精度にこだわっているからこそリサイクル問題を使用しているそうです。過去に出題された問題は、問題ごとに正答率が分かっているので、テストの難易度を標準化しやすく、難易度を一定に保つことができるということです。

リサイクル問題が出題されるので、TOEIC®の公開テストの問題用紙を持ち帰ることはできず、日本では過去問の販売は許可されていません。ただ、TOEIC®公式問題集は販売されているので、それを活用してTOEIC®の問題ならではのクセや雰囲気に慣れることができます。

TOEIC®の問題には、空欄の直前、直後を見るだけで正答できる問題や、文の意味が分からなくても解答できる問題が多くあります。このような問題は着目するべき点が分かれば解答できます。着目するべき点については、TOEIC®公開テスト専用の文法に特化した参考書、問題集に掲載されています。参考書、問題集の解説を理解した上でTOEIC®公式問題集を繰り返し学習することで、TOEIC®の問題特有のクセを見抜き、問題に慣れることができます。問題を解く際に、なんとなくの勘で解くのではなく、何故この選択肢が正解なのか理解しながら解答することが大切です。そうすることで、TOEIC®の問題に慣れ、正答率がアップします。

解説が理解できなかった場合は、中学生、高校生用の文法の解説書を参考にするなどして、きちんと理解できるようにしてください。

文法問題攻略のコツ2.

「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」を活用する!

Part5攻略に欠かせない文法力を身に着け、TOEIC®特有の問題に慣れるおすすめの参考書をご紹介します。

「TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問」(アスク出版)

TOEIC®の文法力を身に着けるには最強の参考書だと評価の高い一冊です。タイトルに1000問とあるほどボリュームのある参考書なので、全て解くのは大変ですが、Part5のオリジナル問題のみ1049問収録されているので、この参考書をマスターすればスコアアップに繋がるでしょう。

語彙問題はなく、あくまで文法問題のみで、Part5に特化した内容です。英語の音声は公式サイトからダウンロードできるので、シャドーイング練習も可能です。また、学習管理ア

プリ対応なので、音声をスマホで聴きながら進捗管理もできます。

1章の品詞問題の練習問題は基礎、応用、発展と3段階に分かれているものの、それ以外の章の練習問題はレベル分けされていないので、本書を学習するのは500点以上取得者が望ましいです。

Part5に出題される問題を、1章から7章まで7つのタイプ別に分けてそれぞれのタイプの解き方解説を理解した上で、練習問題を行うというのが基本的な本書の使い方です。解説部分が1割、問題が9割なので、Part5の練習問題には最適です。

Part5で一番多く出題されるので、本書では一番ページ数が多く、基礎編、応用編、発展編の練習問題はそれぞれ100問ずつで計300問用意されています。基礎編は簡単なレベル、応用編は解答のために必要な知識がいる引っかけ問題、発展編は難問レベルというように分かれています。自身の英語力に合わせて問題のレベルを選んで練習すると効率が良いでしょう。

2章~7章までの項目を以下に羅列します。 ・ 2章:動詞問題の解説と練習問題(102問)

・3章:前置詞or接続詞問題の解説と練習問題 (67問)

・4章:代名詞問題の解説と練習問題(37問)

・5章:前置詞問題の解説と練習問題(56問)

・6章:関係詞問題の解説と練習問題 (16問)

・7章:ペア表現、比較問題の解説と練習問題(47問)

巻末に30問1セットの練習テストが、13セット用意されており、難易度もバラバラなので、本番のTOEIC®公開テストのPart5部分と同じ感覚で練習できるようになっています。

Part5対策2.【品詞問題編】

Part5では品詞問題が一番多く出題されます、品詞問題を苦手としている英語学習者は多いです。しかし、2500語以上あるTOEIC®単語の意味を理解して解答しないといけない語彙問題に比べると、学習の成果が出やすく、一度きちんと理解し覚えれば正答できる確率が大幅にアップします。また、リーディングパートは時間との戦いでもあるので、Part5で時間短縮ができれば、Part7の長文読解に時間を回すことができます。品詞問題は時間短縮という観点でも最も効果が発揮されるタイプの問題なので、品詞問題を攻略することでPart5の正答率を上げ、かつ時間短縮をして長文読解を時間の余裕をもって落ち着いて解答できるのでTOEIC®全体のスコアアップに繋がります。

品詞問題攻略のコツ1.

文型を把握し、品詞の位置を確認する!

品詞問題に慣れるためには、文型と品詞の位置を意識しながら学習することが大切です。

5文型のS(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)、M(修飾語)には、それぞれ使われる品詞が以下のように定められています。

S(主語)=名詞

V(述語動詞)=動詞

O(目的語)=名詞

C(補語)=名詞・形容詞

M(修飾語)=副詞・形容詞

問題文を読みながらすぐに文型を把握できれば、単語の意味が分からない場合でも正答することができます。練習問題を解きながら、文型と品詞の位置を確認して品詞問題に慣れていけば、効率的に問題を解くことができ、時間短縮、スコアアップに繋がります。

品詞問題攻略のコツ2.

選択肢の品詞を見極める!

コツその1で、文型を把握し、品詞の位置を確認することは問題文を把握するためのことなので、選択肢にある品詞を把握できないと正答することはできません。接尾辞(語尾)で品詞かどうかを見分けるものもあるので、最低限の規則を覚えておくと良いでしょう。

代表的なものとして、「~ly(~のような、~ごとの)」は、形容詞のあとにつけば副詞に変化し、名詞の後につくと形容詞に変化します。

品詞を見分けることができる接尾辞を以下に挙げます。接尾辞の規則を覚えれば、英単語をバラバラに丸暗記することなく、効率的に覚えられるので、語彙学習の時間短縮にも繋がります。下記以外にもあるので、しっかりと覚えて品詞問題を攻略しましょう。

名詞に変化する接尾辞:-tion -ment -al -cy -ty -ity -ance -ence -ness -ism

形容詞に変化する接尾辞:-ful -ive -ical -ious -able -cial

動詞に変化する接尾辞:-en -ate -ify -ise -ize

品詞問題攻略のコツ3.

「TOEIC®テスト 中学英文法で600点! 」を活用する!

品詞問題の勉強法は基本的に練習問題を繰り返すことです。問題に慣れた分だけ解答スピードが上がるので、TOEIC®公式問題集はもちろん、それに加えてPart5(Part6も含まれたものも可)専用の問題集を、300~500問程度学習すると良いでしょう。

おすすめの参考書は、「TOEIC®テスト 中学英文法で600点! 」(アルク)です。中学英文法を身に着けた上で、TOEIC®公開テスト前に勉強すると効果的にスコアアップできる参考書です。掲載されている問題は、基本的に動詞・名詞・副詞・形容詞を見分ける問題です。TOEIC®公開テストの出題形式のポイントが説明されているので、本番のテストに慣れることができます。文法事項の解説は詳しく記載されていないので、分からない部分は文法用の

参考書などを活用すると良いと思います。

<TOEIC®リーディング600点対策>③ へ続く>>

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