TOEIC® IPテストは公開テストと何が違う?オンラインテストについても解説


目次

TOEIC®公開テストとIPテストの違い

TOEIC®の受験制度には、TOEIC®公開テストと、IPテスト(団体特別受験制度)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

IPテストは大学や企業側が主催者になってTOEIC®の団体受験を手軽に受けられる試験のことです。そのまま大学や企業が試験会場となります。

一方TOEIC®公開テストは、個人受験を行います。申し込みは自分で行い、指定された会場で受験をします。

TOEIC®公開テストとIPテストはどちらも公式のテストですので、IPテストのスコアもTOEICの公式のスコアとして認められています。

具体的には以下のような違いがあります。

TOEIC®公開テストIPテスト
試験内容最新の問題過去問の再利用
申し込み個人自身の所属する各団体
開催場所指定の場所各団体による
試験日月に1回各団体による
試験時間午前実施:10:20~12:20
午後実施:15:00~17:00
各団体による
受験料7,810円各団体による
運営者TOEIC🄬運営委員会各団体
結果報告オンライン発表:3週間後
郵送:4週間後
約5営業日
受験後すぐ(オンライン)
スコア公式認定証スコアレポート

どちらの試験を受けるべきか

2つの試験の大きく異なる点は以下の2つです。

・TOEIC®公開テストは毎回新しい問題が出題されるが、IPテストはTOEIC®公開テストで使用された問題が過去問として再利用される。特に難易度に違いはない。

・ TOEIC®公開テストは「公式認定証」(写真と名前が入っている公式的に発行されるスコアレポート)を受け取ることができるが、IPテストでは受けることができない。代わりに、リスニングとリーディングのスコアと主催団体が掲載されているスコアレポートが発行される。

IPテストのメリット

安く回数を多く受験することができる

コロナ禍の影響もあり、TOEIC®公開テストの受験料は以前より値上がりして2021年10月より7,810円(割引されても7,150円)となりました。

またTOEIC®公開テストの回数は毎月1回と決まっていますが、アイザックでは1回5,600円で月2回まで受験することができます。

特に学生さんや、なるべくたくさん受験されたい方はIPテストの方がおすすめです。

気軽に受験することができる

試験の申し込みは団体が一括で行い、 所属する学校や企業がそのまま試験会場となります。そのため遠くの会場に行かなくても良く、気軽に受けられるというメリットがあります。

TOEIC®公開テストのメリット

「公式認定証」を 受け取ることができる

IPテストのスコアも公式の試験なので、履歴書に記載することができます。
ただ、就活や転職でスコアを活かしたい場合にはスコア証明として「公式認定証」の 提出を求められる場合があります。

IPテストのスコアとTOEIC®公開テストでスコアに差が出るわけではありませんが、スコア証明として「公式認定証」が必要かどうか事前に提出先に確認をするか、 複数の企業にエントリーする場合などはTOEIC®公開テストを受験しておく方が間違いないでしょう。

TOEIC L&R オンラインIPテストについて

2020年4月から自宅で気軽にオンラインでTOEICを受験することができるようになりました。

TOEICをオンラインで受験できるのはIPテストのみで、個人で申し込むTOEIC®公開テストは受験ができないため、 オンラインで受験するためには導入している団体に所属して申し込む必要があります。

これまでよりも気軽にTOEICを受験できるようになったので、TOEICを受験したくても、仕事や育児などの都合で受験できなかった方もオンラインなら受験にチャレンジできるというメリットがあります。

オンラインIPテストの特徴


試験内容過去問の再利用
申し込み1人~(団体に所属している必要がある)
開催場所インターネット環境のある場所
試験時間約60分 (L:約25 R:37)
受験料4,230円 (税込)
結果発表受験当日

受験時間は通常の2時間の試験の半分の1時間で、値段も4230円で受験することができます。

また、CAT(Computer Adaptive Test)という受験者の能力に合わせて出題問題を変化させていく適応型のテストシステムにより、解きながら出題される問題が変わるように作られています。そのため、少ない時間で受験者のスコアを算出することができ、テスト終了後すぐにスコアを表示することが可能となります。

また、通常のIPテストと同様にスコアレポートが発行されます。

オンラインIPテストのスコアも履歴書に記載することができますが、筆記のIPテストと同様「公式認定証」は 発行されないため、就活や転職活動などでスコアが必要な場合はTOEIC®公開テストを受験した方が良いでしょう。

また、2021年3月よりWebカメラで 受験者の様子を録画して不審な動きを検知する「AI監視サービス」がオプションとして提供されています。受験者の入れ替わり、複数人の映り込み、目線の動きなどをAIが解析するので、このサービスを利用することで、よりテスト・セキュリティの高い受験環境になります。

オンラインIPテストと筆記テストの違い

最後に、 通常のテストとオンラインIPテストの 特徴的な違いを2つご紹介します。

・Part 3、Part 4で設問の先読みができない

筆記試験であれば、問題の長文が読み上げられる前に設問を読むことで内容を予測することができますが、オンラインの場合は長文の音声が流れると同時に設問と解答が表示されるため、設問の先読みをしておくことができません。
ですが、実際の生活において英語を聞き取る場面では相手の言っていることを集中して聞く必要があるので、よりリアルに近い試験形式と言えるかもしれません。

・リーディングは各パートごとに解答時間が決まっている

筆記試験であればリーディングの75分のうちPart 5、Part 6、Part 7を自由に行き来できますが、オンライン試験の場合は各パートごとに回答時間が決まっています。
ですが、同じパート内であれば別の問題を行ったり来たりすることが可能です。(Part 7の最初の問題をとりあえずマークして進み、後の問題を解いてから最初の問題に戻ることが可能)

以上が各テストの違いとなります。ご自身の目的にあった試験を選び、是非今後の学習のモチベーションにつなげていきましょう!

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